プレ授業とロボット大会

入塾生1号の子に私自身の授業へのリハビリと授業方針の最終チェックなどを兼ねて、教室に来てもらいました。基本となるモーター制御やセンサーの特徴は理解できていることと、それなりに歴があるということで、4月からはハイレベルコースで入っていただくことになっています。

先行しているレゴを使うロボット教室では定番のキットであるEV3に慣れていると言うことで、今回はinventorを使ってもらい、違いを知ることでEV3の特徴も知ってもらおうという方針です。

ロボットを作る時には作りたい物を実現できる部品探しから始まりますからね。ここの教室ではそこまで目標にしています。

作るのが苦手ということで、新しいパーツに苦戦しているようですが、重心や歪みを意識しながら試行錯誤してくれるのは、これからが楽しみな姿勢ですね。

途中経過です。

この後、本人がすぐに気づきますが、タイヤ側の上にあるモーターの止め方が脆弱すぎて没になりました。

今回の目標はとにかく自分のイメージした通りにロボットを走らせられるようになることと指示を出していましたが、個人的に「競技に耐えうるレベル」というのを設定しているようです。

頑丈に作ること、重心を考えること、軽く作ることは繰り返し口に出しています。ロボットはその作りの時点で大きな差が生まれます。プログラムで挽回できますが、そこは作る力も身につけてほしいものです。

プロトタイプ1号のようです。象みたいだとのことで。

ロボットプログラミングは好きな仕組みを取り入れた仕掛けを作って楽しみながら学ぶという進め方でも良いのですが、より盛り上がるのがロボット競技です。有名どころではNHKの高専ロボコンだと思います。

ロボットの動かし方には大きく二つのパターンがあり、リモコンやロボットアニメにあるようなコックピットでの操縦などで動かすパターンと、勝手に動き回る自律走行のパターンに分けられます。私が知っている高専ロボコンはリモコンだったのですが、昨今のロボット競技は自律部門がほとんどです。小学生から参加できる大会もほとんどが自律型で、ルールに沿ってランダムに決まる要素に的確に対応できるプログラムを作ることが求められます。中には当日発表のルールに対応できる柔軟性と確かな基礎力が必要な競技もあります。

ロボットの制御はやってみると理論通りにはいかず、まっすぐ進むだけでも地面の歪みやロボットのバランスで狂いますし、モーター一つとってもその挙動の違いで歪むことがあり、90度綺麗に曲がるのも安定させるのは至難の業だったりします。

兎にも角にも原因がわからず、目の前の問題に対して原因を仮定し、それに基づいて修正を行い実際に満足いく解決できるかどうかを探り、場合によっては一から考え直し・・・ロボット作りは楽しいのですが、実は好きでなければ苦行にしかならない工程がたくさんあります。ただ、そこに成長するポイントが詰まっていると思います。

子供向けロボット競技も勝つために練習することの大事さはあるとしても、それ以上に別のところにポイントを置いている大会がほとんどです。単純な答えが決まらない中で試行錯誤して、より良いロボットに仕上げていく工程は、技術者になる以外においてもとても大切な経験になると思います。だからこそ、大人が、勝つための入知恵をすることは反対のスタンスをとっている大会が多く、私自身も反対であり、必要最低限の技術的な指導は行いますが、最終的にどんなロボットにしてどんな作戦で動かして、どういう結果を狙うかは、全て子供達に託します。その結果、大会当日は物凄く胃が痛くなるイベントになりますけどね。

ということで、チャレンジしてもらうコートはWROという大会の今年の中学生部門に相当する実際のコートで練習してもらいます。あわよくばエキスパートという最上級のに出て欲しいですけど、今年はまだ始めたばかりですからミドルからですね。

とにかく大きいです。うちの教室のタイルカーペットは一辺が50cmですからね。

昨日の成果はロボットが完成し、少し動かすことができていました。ジャイロに関しては若干説明が迷子になってしまったのは反省点ですね。いけるはずなんだけど確証がないし、別の方法なら確実なんだけど・・・などという思考を抱えたまま説明しようとすると、やらかしてしまいますね。最終的に嘘にならずに済みましたが、頭の回転を鍛え直すためにもまだまだリハビリが必要ですね。

https://youtu.be/6UnXifKslyM

全国行くつもりでがんばれ、とは言っています。大阪は無茶苦茶ハードルが高いんですけどね。

まだまだ枠には余裕があります。ロボット競技に興味がある子も一度体験に来てみてください。